ホーム » コラム一覧 » 超硬ろう付け部品をお求めの方へ!超硬にろう付けを行う前に知っておきたい加熱源について
超硬において、ろう付けは切っても切り離せない必要不可欠な技術です。金属同士を溶接することができるろう付けに関する知っておきたい知識として、ろう付けで活用している加熱源と、「ぬれ」と呼ばれる技術についてご紹介いたします。知っておくことで超硬に関する知見を深めることができます。ぜひ参考になさってください。
ろう付けの加熱源
超硬合金をはじめ、工場で部品などを製造する際に、金属同士を接合させる必要がある場合もあります。その際、主に用いられる技術がろう付けです。ろう付けを行うためには、ろう材が母材の表面に対し、十分に溶ける必要があります。下記では、一般的に使われる加熱源について解説いたします。超硬合金などを溶接する際は必要な技術と知識です。しっかりとご確認ください。
炎(ガスバーナー)
ガスバーナーの炎を熱源とするろう付けのことを、トーチろう付けと呼びます。小型のガスバーナーを活用して接着作業をする方法のことで、低圧式の溶接機を使って行います。アセチレンガス、プロパンガス、ブタンガス、エチレンガス、そして都市ガスが活用されます。工場で超硬合金を溶接するときに使われるだけでなく、家庭でも行える方法です。
超硬加工でろう付けを行う場合は、温度管理も目視で行わなければならないため、非常に高度な技術を要します。しかし、場合によっては自動化することも可能です。そのため、超硬加工の場などでは、こういった作業も自動化され、温度到達後に外部から手を加えるだけでろう付けを済ませることができる場合もあります。
工業炉
超硬加工の場では、工業炉を加熱源としてろう付けする方法もあります。電気抵抗により発熱するものを熱源とし、高いエネルギー量でろう付けすることが可能です。あらかじめ部品をつけて組み立て、固定することでろう付けを行うことができるだけでなく、炉内の温度分布を均一化しながら作業することが大切です。
ろう付け用工業炉は、主に連続式とバッチ型に分類されますが、連続式は、ベルトコンベア式の製品輸送装置が組み込まれていて、効率化を図ることが可能です。移動用のベルトコンベアにろう付けするものを置くだけで、炉内へ搬送し、あらかじめ十分な温度に熱した加熱領域を通る間にろう付けされます。ろう付け終了後には冷却エリアに運ばれ冷却されます。そして、炉外へ搬送されるため、作業が効率化され大規模なろう付け作業も楽に行えます。
工業炉で作業を行う場合は、内部が汚染される可能性もあるため、定期的なメンテナンスなどが必要です。
その他
その他加熱源として、高周波や電気抵抗に関する部分から熱源を取ることも可能ですが、作業効率の面や、超硬加工の場ではあまり利用されることは多くありません。
ろう付けにおける「ぬれ」とは?
ろう付けの際、「ぬれ」という単語を聞くことがあります。溶接する母材(素材)の上を溶けたロウが伝わることを指し、ろう材と母材間をつなぐ非常に重要な役割を担っているので、ろう付けには欠かすことのできない現象です。
ろうを溶かした場合に、母材の表面が程よく濡れていなければ、質のよいろう付けは難しくなります。接点を接触角と見た場合、表面張力や固体の界面張力などをよくみながら、調整すべきところは手作業で調整しなければなりません。
超硬加工でろう付けを行う際には、高い技術で接合する能力も求められます。プロテクノ堺は高い技術を用いて、質のよいろう付けを行います。
超硬ろう付け部品をご希望なら、プロテクノ堺までお気軽にご相談ください。
超硬ろう付け部品をご希望ならプロテクノ堺にご相談を
ろう付けの加熱源とぬれについてご紹介しました。超硬加工においてろう付けが必要になることもあるでしょう。ろう付けについてしっかりと理解しておくことで、明確な希望を加工会社に伝えることができます。超硬ろう付け部品をご希望の方は、プロテクノ堺までお問い合わせください。プロテクノ堺は、「お客様ファースト」を念頭に置き、ご要望にあわせて最適な冶工具の素材や加工方法などをご提案いたします。
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